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王都バルナイン バレンディア治安維持局本部 |
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リサイト長官 …バルドルバ公爵邸が占拠されたのは今から約6時間前。 |
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首謀者は宗教集団メレンカンプの主催者であり教祖でもあるシドニー?ロスタロットとその一味。 |
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やつらは公爵一家とその使用人たちを人質に現在も占拠を続けている。 アシュレイ |
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やつらの要求は二つ。 |
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我々が捕捉してきたやつらの仲間の釈放と、法王バドゥイズムの辞任だ。 |
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制限付きだが信仰の自由は保証されているはず…。 |
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メレンカンプの連中を捕捉する理由は? |
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ヘイトリッド分析官 |
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昨年暮れにこの王都で起きた国王暗殺未遂事件の実行犯はメレンカンプであると我々は考えています。 |
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VKPはやつらの仲間を釈放する気はない? |
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無論だ。 やつらの尻尾を捕まえるのに何人のエージェントが－－－ |
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年輩の男 |
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神は一人しかおいでにならん。 |
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あのような邪教を信じる者たちを野放しにするからこのような事件が起きるのだ。 |
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まったく、無能な議会め……。 |
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……今の発言は記録から消してくれ。 |
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ハッ。 |
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…どちらにせよ、この事件は対カルト班の担当だ。 |
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我々が動く理由は? |
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………。 |
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背後の人影 |
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公爵はこのバレンディアの内乱を終わらせた英雄の一人だが、同時に闇の歴史を司るフィクサーでもある。 |
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健康を理由に引退したが、議会に対する公爵の影響力は今なお計り知れない。 |
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…今までは大目に見てきたがね、そろそろ終わりにしたいのだよ。 |
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…さらに、今回の占拠事件に対し、我々に無断で法王庁が騎士団を介入させてきた。 その理由を知りたい。 |
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ヘイトリッド分析官、説明を。 |
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このままグレイランドへ向かってください。 |
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馬車の中に公爵邸の見取り図が入っています。 |
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また、情報分析官の一人がすでに現場に向かっています。 |
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詳細は彼女に聞いてください。 彼女? |
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エージェント?メルローズです。 |
2006 NICCO |
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贸易都市格雷兰德 巴尔多巴公爵邸 |
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キャロ |
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私がパートナーのキャロ?メルローズ。 |
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キャロでいいわ。 よろしく。 |
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何人だ? |
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我々が確認したのは12人。 |
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もちろん、シドニーの姿を確認したわけじゃないから、邸内にはもっと多くのテロリストたちがいるはずよ。 |
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人質は? 公爵一家と使用人を合わせて34人。 |
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幸い公爵自身は出かけていて無事との事。 |
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公爵は囚われの身ではない? |
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ええ。 |
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騎士団の方針は? |
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今は、静観するしかないわね。 |
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人質をとられている以上、直接行動はまだ危険すぎるわ。 |
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シドニーと交渉を続けると同時に、少しでも内部の情報を収集して打開策を検討するしか…… |
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どういうことッ!? |
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どうやら、突入を開始したようだ…。 |
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あの甲冑はVKPではないな…。 法王庁の騎士団か……。 |
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そんな命令を出していないわ! 我々の管轄よ! 命令を無視するなんてッ!! |
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…待っていられない何かがあるんだろう。 |
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待って、どこへいくつもり? この混乱に乗じて侵入する。 |
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それはあまりに危険よ! |
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応援が来るまで待っているべきだわ! |
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応援? |
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オレがその応援だ…。 |
2006 NICCO |
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ギルデンスターン 聖印騎士 |
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…火を消せ。 これでは館全体が燃えてしまうぞ。 それでは意味がない。 |
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騎士団を二手に分け、一方を反逆者どものせん滅に、もう一方を消火にあたらせるんだ。 ハッ、ただちに。 |
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………シドニーめ、どこにいる? |
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ハーディン |
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人質を見せしめに殺すんだ。 ハッ! |
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…時間がない。 |
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騎士団の連中が来る前にやっちまおう。 |
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ああ。さっさと済ませてトンズラしようぜ…。 |
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誰だッ! |
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…しかたない。 |
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シドニー |
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ダメだ。わからん。 |
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それらしいものはどこにもない。 |
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いいから、探してこい! |
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無理を言うな、 シドニー! |
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騎士団の連中がそこまで来てるんだぞ! |
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ここまで来て弱音を吐くのか!? |
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アレがなければなんの意味もないんだぞ! |
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…さっさと探してくるんだ! |
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くそッ。公爵め。 |
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だいたい、本当にあるのか、あんなモンが…? |
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このオレを疑うのか、ハーディン!? |
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オレの力を疑うとッ?! |
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す、すまん。そんなつもりじゃ… |
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だ、だが、シドニー、このままだとオレたちまで逃げられなくなってしまう。 |
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…チッ、わかった。人質のガキを連れてこい! |
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アシュレイ |
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ボウガンがおまえの心臓を狙っている! |
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そのままゆっくりとこちらを向くんだ。 |
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……騎士団じゃないな、貴様? |
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そのロープで自分の足を縛るんだ。 |
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リスクブレイカー、……王家の番犬か。 |
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聞こえなかったのか?さぁ、早く縛るんだ! |
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これで公爵もおしまいだな……! |
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やめろッ! |
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シドニー! |
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おまえの…相手はこのオレだ… |
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ハーディン…おまえは… |
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待てッ! |
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…どういうことだ? おまえはたしかに死んでいたはず。 |
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死者の復活なんておとぎ話の中だけにしてくれ。 |
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…いかん。 …傷が…深すぎる…… |
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これを見ても…まだ…おとぎ話だと思うか…な…? |
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ディートッ!! |
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…悪いが……おまえの相手を…している時間は…ないのだ…よ…… |
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レアモンデか…… |
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